海と湯煙の向こうに瞬く、冬の星座の王 星の狩人 ORION ORION & ATAMI NIGHT SKY / CELESTIAL JOURNEY
波静かな相模湾の水平線、立ちのぼるあたたかな湯煙。
ふと見上げた冬の夜空に、凛として輝く三ツ星とオリオン座の勇姿。
悠久のギリシャ神話が紡ぐロマンを胸に、名湯に身を委ねて星々を仰ぎ見る「至高の夜想旅行」へご案内します。
「熱海は海が開けているから、東〜南の空が絶好の星空シアターだワン!」
熱海は相模湾に向かって東から南東に大きく開けているから、冬になると海から昇るオリオン座がはっきり見えるワン!
赤い1等星「ベテルギウス」や青白い「リゲル」、そして綺麗な三ツ星。夜露天に入りながら探すなら、20時〜23時頃の南の空が一番見頃だワン🐾
なぜオリオンは冬の空に輝くのか?切ない神話の物語
月の女神アルテミスと、誇り高き狩人オリオン
ギリシャ神話に登場するオリオンは、海神ポセイドンの子であり、どんな猛獣も射止める並外れた力を持った美しき巨人の狩人でした。
森を駆けるオリオンに心惹かれたのが、純潔と狩猟、そして「月」を司る女神アルテミスでした。二人は互いに深く愛し合い、やがて結婚を誓い合います。
アポロンの策略と、哀しき矢
しかし、純潔を守るべき妹の恋を快く思わなかった太陽神アポロンは、ある日オリオンが海を渡っている最中、遠くの水面に浮かぶ金色の頭部を指差し、「お前の弓の腕前で、あの遠い金色の的を射抜けるか」とアルテミスを挑発します。
それが最愛のオリオンだと知らぬまま放たれたアルテミスの矢は、見事にオリオンの頭を貫いてしまいました。
天に昇り、今も月を待ち続ける星座へ
悲嘆に暮れたアルテミスは大神ゼウスに懇願し、オリオンを星座として天に上げてもらいました。
月(アルテミス)が天空を運行するとき、オリオン座の近くを通るのは、今でも月に一度、二人が空の上で逢瀬を交わしているからだと伝えられています。
オリオン座が「冬」にしか現れない理由
オリオンは生前「俺に倒せない獣はいない」と豪語したため、怒った大地母神ガイアが放った猛毒のサソリに刺されたという別の伝承もあります。そのため、天に昇った今でもオリオンはサソリを恐れ、**「さそり座」が東の空から昇る夏の夜には姿を消し、さそり座が沈んだ冬の夜にだけ安心して空高く昇る**と言われています。
波音と湯煙に包まれる、熱海の星空ビュースポット
街の灯りと海の闇が織りなす、熱海ならではの幻想的な観測スポットです。
相模湾を一望する「インフィニティ絶景露天風呂」
高台の宿や海沿いの旅館に備わる展望露天風呂。湯船の縁と海が溶け合うインフィニティ温泉に身を浸しながら見上げる夜空には、街灯りの届かない海の暗闇にオリオン座がくっきりと浮かび上がります。波音をBGMに星を見上げる時間は、何物にも代えがたい極上の贅沢です。
熱海サンビーチ「波打ち際のムーンライトウォーク」
夕食後に浴衣に羽織を着て散策できる海辺のプロムナード。砂浜沿いは街のネオンから一歩離れて海側を向くと、広大な夜空が広がります。月明かりが海面に描く「月の道(ムーンロード)」と、南東の夜空に瞬く冬の大三角の共演は息をのむ美しさです。
錦ヶ浦・熱海城「夜景と天空のパノラマ」
断崖絶壁の名勝・錦ヶ浦や熱海城がそびえる高台エリア。眼下に広がる熱海温泉街のきらびやかな「東洋のモナコ」と称される夜景と、その上に広がる無数の星々を同時に見渡すことができる、熱海屈指のパノラマビューポイントです。
心身をととのえる「星空温泉浴」の3つのステップ
デジタルデトックス
スマートフォンを部屋に置き、時計も気にせず露天風呂へ。人工的な光から目を解放し、暗闇に瞳を慣らします。
39℃の微温浴と深呼吸
熱すぎる湯ではなく、少しぬるめの湯にゆったりと浸かることで副交感神経が優位になり、深いリラックス状態へ導かれます。
星を見上げ、呼吸を合わせる
夜空を見上げて三ツ星を見つけたら、ゆっくりと腹式呼吸。潮騒のリズムと星のまたたきが、日常の疲れを静かに溶かしてくれます。